ユーザモードNICの追加
ユーザモードNICは、QEMU内でNATされたネットワークに接続されており、プライベートIPが割り当てられる。NETDEV_IDにはn1やnetdev1など任意の名前を設定可能。
-netdev user,id=NETDEV_ID \
-device virtio-net-pci,netdev=NETDEV_ID
あるいは単純に以下のようにしてもよい。
-nic user,model=virtio-net-pci
ポートフォワーディングの設定
ユーザモードネットワークでは、外部から仮想マシンへの通信ができません。
以下のように
hostfwd=...を追加することで、ホストのポートをゲストに転送することができます。以下の例ではホストの5522ポートが、ゲストの22ポートに転送されます。
-netdev user,id=NETDEV_ID,hostfwd=tcp::5522-:22 \
-device virtio-net-pci,netdev=NETDEV_ID
-nicを用いる記述でもポート転送を指定できます。以下の例ではさらに、複数のポートを転送する例を記載します。
-nic user,model=virtio-net-pci,hostfwd=tcp::5522-:22,hostfwd=tcp::5580-:80
ブリッジモードNICの追加
ブリッジモードでは、tapインターフェイスが作成され、ホストOSのブリッジに組み込まれます。ブリッジに組み込むためのスクリプトとしてDebianやUbuntuでは、
/etc/qemu-ifupが使用されます。そのスクリプトでは、デフォルトGWになっているブリッジに作成されたtapインターフェイスが組み込まれます。
次の記事にホストOSでブリッジを作成する方法、および、ブリッジにtapが組み込まれた状態の図が掲載されています。
ブリッジモードでは、
mac=で、作成するNICのMACアドレスを指定する必要があります。
他とNICと重複しないように適宜変更します。また、ブリッジモードを使用するにはroot権限でQEMUを実行する必要があります。
-netdev tap,id=NETDEV_ID \
-device virtio-net-pci,mac=02:12:34:56:78:9a,netdev=NETDEV_ID
ブリッジに関しても
-nicオプションでより簡潔に記載することが可能。
-nic tap,model=virtio-net-pci,mac=02:12:34:56:78:9a
NICを使用しない場合
上記で説明したオプションを明示しない場合、デフォルトでユーザモードのNICが仮想マシンに作られます。
このデフォルト動作を無効にしてNICのない仮想マシンを作成するには以下を指定します。
-nic none
参考記事
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